先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
「んで、どうした?美羽」
「あっ、うん。今日も佳菜の所に行くんでしょ?」
「ああ…今あいつを1人にするにはいかないからな…それがどうかしたか?」
「あっ、いや…今日一緒に行っていい?」
「それはいいけど…大丈夫か?」
「うん。母さんには『ちょっと遅くなる』って、メールしたから大丈夫。じゃあ、玄関で待てるから」
「わかった。あ…ちょっと待て、美羽」
準備室を出ようとする美羽を呼び止めあるモノを渡した。
「理兄、これは…」
「俺の車の鍵だ。今の時間なら駐車場に誰もいないと思うから車に乗って待ってろ。でも…誰にも見つからないようにしろよ~」
「はいはい、わかりました。先生~」
美羽はちょっと適当な返事をして、準備室を出た。
…大丈夫か?あいつ…