先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
「ところで、これからどうしましょう?」
「はい…校長先生。佳菜はこの学校で『卒業したい』と言ってます。ですから…私は娘の意思を尊重します」
「そうですか、わかりました。幸い我が校には、エレベーターがありますし、大丈夫でしょう…」
この学校にはエレベーターがある。
普段は先生と生徒が、大きな荷物を運ぶ時に使う。
「じゃあ、私かこれで…」
「ありがとうごさいました」
そして、校長先生は教室を去って行った。