先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


【佳菜】


「お帰り、理人。どうだった?」

「ちゃんと教科の先生には言ってきたから大丈夫だ」

そう言って、理人は私の頭を撫でる。

「あの…2人共。私と美羽がいること、忘れてませんか~?」

美希の言葉で私の顔が赤くなる。


「ところでさ~私と佳菜をこんな目に合わせたのは、誰よ!?」

「わかんない…」

「実は…俺こころあたりがあって、横澤先生かもしれない…」

「理兄…なんで、横澤先生が?」

そしたら理人は話しにくそうにして、話し始めた。

「佳菜と美羽と俺の関係が横澤先生にバレた日。俺は先生に告白されたんだ…」





…告白!?




横澤先生が理人に??



好き?




私、そんなの知らないよ!!



「どうして、言ってくれなかったの?」

「ごめん、佳菜…」

理人は頭を下げ、謝ってくれた。

「しかし、横澤ヤツ~フラレたくらいでこんな事をしやがって…締めて来る!」

「ちょっと待て…美希。締めてくるなら、明日にして」

「うん。わかった…3人で行こう」

「うん」




私たちはそう言って、明日を待った。




『イヤガラセ』を終わらすために…





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