先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
横澤先生の恋心
【佳菜】
「なぁ…本当に3人だけで、行くのか?」
その夜、寝室で理人が明日の事を改めて私に聞く。
「うん…これ以上酷くならないうちに…」
「俺のせいなのにごめんな。…あの日、俺が『数学準備室で待ってろ』なんて言わなければこんな事にはならなかったのに…」
「うんうん、謝らないで…理人のせいじゃないよ。それに『あの時』まさか横澤先生が来るなんて誰も思わなかったよ…」
…だから
ちゃんと、『あの時』誰が来たのか、
確認しなかった
私のせいだ…
「今また『自分のせいだ』って、考えてたろ?」
「うっ…」
ベッドの壁側を使って、座ってる私のほうへ理人が近づいて来た。
…なんで、この人は
昔から…
私のことなんでもわかるのよ~?
「…なんで、わかったの?」
「そんなの…佳菜のことは、なんでもわかる…」
「なに?それ…答えになってないじゃ…んっ…っ…」
私を押し倒し、理人がキスを落とす。
「…明日、気をつけろよ」
「うん…」