年下男子注意報


大人しく彼の後を
人混みを掻き分けながらついていくと、直線上に連なる椅子の所にたどり着いた。

そこにの端に座っていた男の子と彼が話しだした。


(友達かな)


「ちょっ、お前どこいってたんだよ。
急に消えたからびびったし!」

「はいはい、すみませんでした。
色々あったんだよ」


ふとその男の子を見ると
目がバチッと合った。


(わわっ!)


「…なんだよ色々って」



そのまま彼と話していても、その男の子の視線は彼の少し後ろにいる私に向けられたまま。

(見られてる見られてる…)


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