年下男子注意報


「……っ!」

これだけ人が居るんだ、
声をあげれば絶対気づいてくれる。
そう分かっていながらも、恐くて声を出せずにいた。

その時
痴漢の手が、上半身に伸びた。


(…っ)

「我慢するしかない」とぎゅっと目を瞑ったその瞬間、




「ねぇおっさん、なにしてんの?」




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