秘密の恋愛相談室



哀川は静かに立ち上がって俺を睨んだ。



「あんたは馬鹿かって言ってるの」



まだ言うか、こいつ!



「だから、なにがだよ」


ため息をつきながらめんどくさそうに俺は言った。


それを見て、哀川はすごく怒った顔をした。


そして、さっきよりも大きい声で、怒鳴るように言った。



「あんた...最っっっ低!!!!!!!


あんたはそんな程度の気持ちだったの?!


....っ....

菜朝は...菜朝は、



どんな気持ちで昨日っ!!「紗菜!!!!!」



そう哀川が言いかけた途端


この哀川の大声に気付いたのか菜朝が叫んだ。



「紗菜。何も言わないで。大丈夫だから」



そう言いながら菜朝は紗菜に寄り添った。





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