百人殺せば英雄です


「僕は僕の正義を通す。けど、その正義が負けたからには、やり方は変えますわ。もっとも、認めてはいないけどねぇ」


芋を頬張ろうとしたが、痛いまでの視線を感じて、やめた。


「なにぃ?」


「君、面取っても性別不明よね……」


背格好に似合わず童顔な顔つき。可愛く見えるが、男女どちらとも区別つかない中性顔だった。


「どっち思いますぅ?」


「……、真ん中?」


「ならそれが答えつうことで」


「バカだなぁ、巫女。秋月は――どふっ」


「あんさんは黙っときぃ」


謎は謎のままであった。どうにも腑に落ちない顔に、秋月は笑いかける。


< 30 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop