♥学園姫と学園王子♥
★:*;+つぐみSide+;*:★
バタンっ!
「おはようございます。転校してきた椎名ですけれども。」
ここは職員室。
転校してきた学園はなぜかしぃーんとしている。
そんな沈黙をきったのは教頭らしきおじさん。
いや、じじいのほうが似合ってるかもしれない。
「はぁー…。君は教師相手に敬語も話せんのかっ!!ウチではそんな生徒は扱っておらん!」
「すみませんっ」
「反省しているならそれでいいんだが…」
「本当にすみませんっ!あなたとお話しする時間なんてないので。そっ、それと、あなたに話しかけていませんのでっ!いい気にさせてしまって申し訳ございませんっ!」
空気がピキッと割れたのがわかった。
でも今のはあたしの本音。
そして女性の教員に話しかけた。
「あっ、あの!校長室はどちらにありますか?」
その人は
「あ、あちらです…」
声がめちゃめちゃ裏返っていた。
思わず吹き出しそうになりながらも「ありがとうございます」といって校長室へ向かった。