びとれいある
「どうしたの?千夏」
キョロキョロ周りを見渡す千夏。
私も何か居るのかと思い、周りを見渡してからもう一度千夏に視線を向けた。
「西田がいない」
「いない?!」
大地の奴、どこに行ったんだ!!
「まぁ、多分家に帰ったんだと思うよ」
「普通先生にも言わずに帰ったりする?」
「大地なら有り得るんじゃない?それに千夏みたいにみんながみんな優等生なわけないし」
「そうだけど…なんか心配」
顔を曇らせる千夏。
大地の事をどうしてここまで心配するのだろう。
この時の私は疑問で仕方なかった。