びとれいある
次の日。
「お母さん…死んじゃやだよ…」
どれだけ手を伸ばしてもお母さんは届かない場所にいる。
どれだけのスピードで走っても、もうお母さんには近づけない。
「お母さん…!!」
バッと体を起こす。
「またこの夢…」
この夢をよく見る。
目が覚めた時には、垂れ落ちるほどの汗で感じた事のない心臓の速さ。
怖くて怖くて仕方がない。
「お姉ちゃん!」
みゆうが部屋に入ってきた。
「もう起きてたの?昨日は遅くなってごめんね」
ううん、と顔を横に振ると「ご飯食べよう」とリビングに戻って行った。