甘いカクテルと甘い誘惑
「ごめんね、乃愛。コイツたまたま取引先に街で会っちゃったみたいで、飲みに連れていかれたみたいでさ。あたしも偶然そこで飲んでて、ここまで酔い潰れてる優人を発見したってワケ。」
「あ…そう、だったんですか……」
あたしは優人さんに毛布を掛けながら言った。
「ったく、しょうがない奴よね。ガキの頃から何一つ変わっちゃいないんだから」
リョウさんは呆れたように肩をコキコキ鳴らした。
「あっ、ありがとうございました!リョウさん!優人さんのこと送ってもらって……」
あたしはリョウさんに頭を下げた。