悪魔の2人に愛の花を。



「あのさ――…一緒に帰らない?」








唐突にあたしの目の前に現れたくせに、何彼氏気取りしてるのよ。



すぐにでも文句を言いたかった。


「悪いけど……」



帰らない。

と言ってやろうと思った。


だが、周りが野次馬だらけ…それと菜美が教えてくれた。



『価値が上がる』




……上げる。



「うん、いいよ。一緒に帰ろ」

そう言うと、「良かった」と微笑む。



でもあたしは騙されない。

そんな安っぽい笑顔であたしが落とせるとでも?



馬鹿にされている気がして、とても不愉快。




< 22 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop