不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
泣いたり笑ったり、くるくる表情を変える有美。


――ヤベー。こいつマジ可愛い!


――イケねー。みずほに対して不謹慎だった!

俺はドキマギしていた。


まさか、まさか。
有美がこれ程魅力的だったとは。


プロリーグからお呼びがかかる程の技を持った校内一のエースが惚れ込むだけの事はある。

俺はマジで思っていた。


有美はもう一度手鏡を出した。
そして鏡越のウインクをくれた。


「みずほの気持ちが良く解る。実は……」
有美はそう言いながら勿体ぶる。


俺は次の言葉を待った。
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