不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
――えっ!?
心臓麻痺?

鏡の中で見た、あのシーンか?

俺は思わずコンパクトに手をもっていった。




「いい気味よ!」
突然言った。


「パパは無理やり結婚したの。先生と結婚が決まっていたママと」


「確か……君の本当のママが亡くなったからだって先生に聞いたけど」


「パパはただ、私の面倒をみるのがイヤなだけだったの」

先生に聞いていた通りだった。



「でもパパ酷いの。財産分与の事親戚に言われて、ママを籍に入れなかったの。戸籍取り寄せてみて解った事なんだけど……」


――えっ!?
俺は言葉に詰まった。


――ってゆう事は……


――こき使われだけこき使われて、ポイか!
俺はだんだん腹立たしくなっていた。
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