不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
 何時もの着信?
にしてはおかしい。


胸ポケットが物凄く……
激しく波打つ。

何かの予感……

俺の直感が、非常事態だと教えていた。


俺は慌てて自転車から飛び降りた。
横倒しなんて気にもしないで胸に手を持っていく。


手が震えている。
俺は指先を見つめた。


(――ヤバい!
みずほに何かがあった!)

昔から霊感があった。
だから余計に焦りまくる。


やっとの思いで、ポケットから携帯を出し手にした。
でもこんな時に限って携帯を落とす。

そして反対側から開けようとしたりする。

焦りまくる俺は、それだけでことの重大性に気付いていたのかも知れない。




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