それでも朝はやって来る
あざが綺麗に治ると、真楯は落ちた毛布を朝子にかけ微笑んだ。


「さ、手当ては終わりましたよ。風邪を引いては行けませんから、お風呂の支度しますね」


と言い終わると、さっさとお風呂場に行ってしまった。



朝子はというと、真楯が行った『治療』と言う行為があまりにも扇情的で、なかなかその場から動けなかった。


腰…抜けるかと思った…


朝子は、なかなか動けない自分に苛立ちを覚えながら先程の事を思い出していた。


真楯先生、キャラ違いすぎ!!

あれは反則だよー


あっ、でも好きじゃない人とキスできないって言ったくせに…

しちゃった…


先生と…キス…


朝子は、痛みがなくなった右手で唇を撫でた。



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