君を探して
画面は切り替わって、個人のプロフィールページが表示される。

それは2行の表スタイルで、左側に質問項目・右側に回答が表示される形になっていた。

……これが、“オレ”のプロフィール……。

なんでだろう。

見るのが怖い。

でももう、目をそらすことはできない。

私は表示されたたくさんの質問項目を目で追いはじめた。

性別
年齢
生年月日
血液型
住んでいる場所
職業
趣味
特技
お気に入りのお店 

……

しかし、どの質問にも、回答欄には『未記入』と表示されているだけだった。

東雲はゆっくりと画面を下にスクロールさせて、ため息をついた。

「やっぱり、何も書いてないか……」

好きなスポーツ
好きな食べ物
嫌いな食べ物
好きな芸能人
嫌いな芸能人
理想のタイプ

……

項目はまだ続く。

「まあ、メアドが必要なだけなら、ここに何か書く必要はないわけだから……」

「うん……」

「……残念だったね」

「そうだね……」


でも、どうしてだろう?

私の胸は高鳴っていた。

なんだか、“オレ”に近づいている。

そんな気がしてならなかった。


その時。

東雲が言った。


「あ……最後。何か、書いてる」

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