君を探して
でも、それは所詮オレの勇み足。
深月は電話に出なかった。

分かってはいたけど、オレの中で何かがプツンと切れた瞬間だった。

<今、私は楽しいよ?>

今のままを望む深月。

だけど……。

<ごめんな。今のままなんてオレには無理。ぼちぼち『オレ様』フェードアウトしてもいいか?>

もうまっぴらだ。

メル友も、
仲良し4人組も。

オレは、深月からの返信を読まずに続けてメールを書いた。

<オレ、お前のことをいつも見てるから。これだけは覚えてて>


今のオレはただの友達だけど。

忘れないでくれ。
いつか必ず伝えるから。

きっと、その日はそう遠くないから……。


<好きだよ>



だから、今度こそ本当に、“オレ”は終わりにしよう。



……オレは、オレだ。



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