君に溺愛。【短】
「え、だって………
俺があの女と腕くんで絡んでんの見た…よな?」
「うん」
「嫌じゃなかった?」
「………うん?」
そんなに気使ってくれなくても大丈夫なのになぁ…
「…………」
「京くん?」
「……嫌じゃないの?」
不機嫌そうな、困ったような、複雑な表情の京くん。
……そんな顔しないでほしい。
「そんなに気使わなくて大丈夫だよ?
さっきの女の子も友達でしょ?
京くんは浮気なんてしないって信じてるし!」
「………」
黙ったままの京くんに少し不安になった私は、覗き込んでみた。
「京くんの彼女でいられるだけで私、すっごく幸せだよ?」
「………」
だから…、
「そんな顔しないで…?
ほら。えっと…とりあえず座ッ…」
"座って"と言って私は立ち上がった。
つもりだったのに、
遮られて、次の瞬間には京くんに抱きしめられていて。