白雪*〜狂愛〜


「たまにはいいかもな」

俺は即オッケー。
断る理由もないし。

大輔は寮には入ってなくて、学校の最寄駅より二駅登った所にマンションを借りて住んでいる。

いわゆる一人暮らし。

よっぽど寮生活が嫌だったらしい。


「じゃあさ、今日は俺ん家泊まっていって!」

大輔は身を乗り出して提案した。

「え、お前ん家大丈夫か?」

「当たり前!一人暮らしだから気使わなくてもいいし」

…いや、そういう意味で言ったんじゃなくて

掃除してなくてホコリまみれとか

洗濯物山積みとかは勘弁だぞ、って意味なんだけど。


大輔だったらやりかねないだろうし。


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