ヘンゼルとグレーテル
気付けば夕方になっていた。森が赤に照らされ、染まっていくのを二人は見ていた。
ぶひひひんっ
馬が鳴き、馬車は止まった。御者は馬を宥め馬車を下りる。後ろに周り、二人のいる荷台のドアの前で足を止めた。
ドアに付けられた鍵を解き、開けた。中には、大きなものから小さいものまで、木箱が詰まっていた。
人の姿はない。
御者は木箱に書かれている番号を確認し、14と書かれた箱だけを外出していく。
大きな木箱を五つほど外に出すと、御者はその場を離れ、目の前にある建物へと向かった。
正面の洒落たドアではなく、建物の裏へと回る。裏口から中に入り、「お疲れ様でーす」と声を張った。
すると奥から白い調理服を着た男性が出てきた。
「こんばんは、ご苦労様です」
「荷物は外に置いてありますが、持ってきてもいいです?」
「あ、いいえ、今日はまだお客が来てないので自分で運びますよ。荷物の確認だけさせていただければ」
わかりました、と御者が答え、二人は外へと出た。
ぶひひひんっ
馬が鳴き、馬車は止まった。御者は馬を宥め馬車を下りる。後ろに周り、二人のいる荷台のドアの前で足を止めた。
ドアに付けられた鍵を解き、開けた。中には、大きなものから小さいものまで、木箱が詰まっていた。
人の姿はない。
御者は木箱に書かれている番号を確認し、14と書かれた箱だけを外出していく。
大きな木箱を五つほど外に出すと、御者はその場を離れ、目の前にある建物へと向かった。
正面の洒落たドアではなく、建物の裏へと回る。裏口から中に入り、「お疲れ様でーす」と声を張った。
すると奥から白い調理服を着た男性が出てきた。
「こんばんは、ご苦労様です」
「荷物は外に置いてありますが、持ってきてもいいです?」
「あ、いいえ、今日はまだお客が来てないので自分で運びますよ。荷物の確認だけさせていただければ」
わかりました、と御者が答え、二人は外へと出た。