君があたしを好きな理由 [短編]
「…失礼しました」
先生との話が終わり、
あたしは職員室を出ると、また教室に向かって歩き出した。
…あ。
ピタリと、無意識に足が止まった。
廊下の先に見えるのは…
さっき、瞬と話していた2人の女の子。
足が細くて、オシャレで、髪型も可愛くて。
化粧も似合ってる。
…正直、うらやましい。
あたしもあんなふうだったら…もっと自分に自信が持てたかもしれないのに。
なんて、今さら考えてもどうにもならないことだけれど。
あたしはあまり視線を向けないようにして、その女の子達の前を通ろうとした。
…その時。
あたしの視界に、フッとその女の子の足が見えた。
「え…」
気付いた時には、もう遅くて。