君があたしを好きな理由 [短編]


バタンッ!



「…いっ…たた…」




勢いよく、前に倒れ込んでしまった。
顔を上げた時、後ろからクスクスと笑い声が聞こえた。




「ねえ。
いい加減わざと転んで可愛い子ぶるの、もう止めたら?」


「え…?」




あたしが顔を上げる前に、そう言って2人の女の子はあたしの前にしゃがみ込んだ。

…なんで?




「…そんな方法で可愛い子ぶっても、瞬くんは困るだけだって」




待って、…待ってよ。
何言ってるの?この人。

あたしは別に…




「…別に…あたしわざとしてるワケじゃあ…」


「ウソ」




強い口調ではっきりとそう言われて、あたしの身体はビクッとなった。




「瞬くんが困ってるの、気づいてるんでしょ?」


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