不良くんと鈍感ちゃん
海那とは、生まれた時からずっと一緒。
生まれた日も、生まれた場所も、全部一緒。
それから、
『海那はあんたが守りなさい』
そう言われてきた‥
そしてずっと、
海那が好きだった‥
物心ついた時から、俺には海那しかいなかった‥
小さいときは、結婚の約束までした。
俺が守ってやる約束もした‥
海那は覚えてるか‥?
‥でも、
おれにはもう、
海那を好きでいる資格はない‥
好きでいちゃいけないんだ‥