天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
トップを走っていたペアが競技続行不能ではどうしようもない。

そのまま独走で。

アモルと玲菜は1着でゴールする!

「よっしゃあ!」

我が事のように喜ぶ龍太郎と藤原翁。

「よかったねぇ…よかったねぇ…」

遡雫は柿ピーに抱きつく。

「フン…ヤキモキしましたわ。お陰で喉が渇きました。二宮、何か飲み物を!」

「はっ」

お嬢様は手に汗握った自分を隠すかのように呟く。

「まぁまぁの見世物だったわね」

カレンはクスッと笑い。

「カレンはん、素直に『勝って嬉しい』言いはった方が可愛げありますえ」

冬月も同じように笑った。

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