天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
男か女かさえわからない。
ただ。
「……」
遡雫が柿ピーのふさふさした体毛にしがみつき、少し龍太郎に寄り添うようにする。
龍太郎もまた、険のある視線に変わる。
…この冬月という人物は、何と言うか…アモルと同じ匂いがする。
龍太郎もこの学園に入学して、過去何度も遭遇した『人外』めいた匂い。
しかも冬月から感じられるのは『陽性』ではなく、どこか『陰性』の人外の匂い…。
「あらぁ…」
冬月の狐面の眼が、何故か微かに細まったように思えた。
「スペシャルバカや言うから侮ってたんどすけども…なかなかどうして…『出来るお人』ですなぁ、丹下はん」
何の未練も残さず、冬月は踵を返す。
「おいおい行くのかよ、何の用事なんだ、てめぇ」
呼び止める龍太郎に。
「そうどすなぁ…」
冬月はチラリと、ここにも貼ってある体育祭のポスターを見た。
「身の振り方を考える参考にさせてもらったんですわ…お気に障ったら堪忍どすえ」
ただ。
「……」
遡雫が柿ピーのふさふさした体毛にしがみつき、少し龍太郎に寄り添うようにする。
龍太郎もまた、険のある視線に変わる。
…この冬月という人物は、何と言うか…アモルと同じ匂いがする。
龍太郎もこの学園に入学して、過去何度も遭遇した『人外』めいた匂い。
しかも冬月から感じられるのは『陽性』ではなく、どこか『陰性』の人外の匂い…。
「あらぁ…」
冬月の狐面の眼が、何故か微かに細まったように思えた。
「スペシャルバカや言うから侮ってたんどすけども…なかなかどうして…『出来るお人』ですなぁ、丹下はん」
何の未練も残さず、冬月は踵を返す。
「おいおい行くのかよ、何の用事なんだ、てめぇ」
呼び止める龍太郎に。
「そうどすなぁ…」
冬月はチラリと、ここにも貼ってある体育祭のポスターを見た。
「身の振り方を考える参考にさせてもらったんですわ…お気に障ったら堪忍どすえ」