Ability Human
そんな物を操る力なんてのもない。

なんだって、私が、こんな所に。


絵梨は足を運んだ。

入学を断る為に―。

自分には、そんな力はない。なにかの
間違いかなにかだ。


それを伝える為だけに来たというのに―


「君には能力がある。確かに反応もある」

「いや、ないね。間違いじゃないですか」


このやり取りで、既に2時間以上
時間を割いている。
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