契約結婚
「詳しいことは聞いても口を開いてくれなくて…拓磨と羽音ちゃんに謝りたいって言うから2人を呼んだの。」
そう百合子さんが言った
「羽音さん…本当にごめんなさい」
麻里子さんが私に向かって再び謝る
「…顔を上げてください、麻里子さん」
「羽音?」
拓磨が不安そうに私を見つめる
そんな拓磨に微笑み
もう一度麻里子さんのほうへ視線を向けた
「もういいですよ…拓磨のことを好きだったこその行動だったんだと思いますし…でももう二度とこんなことはしないでください。こんなことをしても意味はありません。」
麻里子さんは静かに頷いた
そして麻里子さんは拓磨に視線を向け
「明日、フランスへたつわ。…次は留学ではなくあっちへ住むわ」
「あぁ。」
「たつ前に謝っておきたかったの。」