言葉にしなきゃ伝わらない。
幸せをくれた紅華
見守ってくれた紅華
優しくて気がきいて、私の少しの異変にも気付いて...本当に完璧な女性。
「勉強も言葉も・・・一緒に頑張って、ちゃーんと出来るようになった。言葉は本当に少しだけど...美月は美月のペースでいいのよ?誰が何と言おうと・・・美月は美月だから」
突然、体が熱くなった。
“美月は美月だから”
この言葉は・・・初め“あなた”にもらった言葉だったよね?
嬉しくて...嬉しくて...
死んじゃうくらい幸せで・・・・。
「・・・美月...また、泣いてるの?」
心配そうに見つめる瞳。
「・・・美月、ここにおいで」
“おいで”って言ってくれる口。
「大丈夫・・・美月には、私が付いてるから」
優しい言葉、声。
―――すべて...
“あなた”に、そっくりなの...