言葉にしなきゃ伝わらない。


幸せをくれた紅華

見守ってくれた紅華



優しくて気がきいて、私の少しの異変にも気付いて...本当に完璧な女性。



「勉強も言葉も・・・一緒に頑張って、ちゃーんと出来るようになった。言葉は本当に少しだけど...美月は美月のペースでいいのよ?誰が何と言おうと・・・美月は美月だから」



突然、体が熱くなった。




“美月は美月だから”



この言葉は・・・初め“あなた”にもらった言葉だったよね?


嬉しくて...嬉しくて...


死んじゃうくらい幸せで・・・・。



「・・・美月...また、泣いてるの?」


心配そうに見つめる瞳。



「・・・美月、ここにおいで」



“おいで”って言ってくれる口。



「大丈夫・・・美月には、私が付いてるから」


優しい言葉、声。





―――すべて...


“あなた”に、そっくりなの...
< 100 / 144 >

この作品をシェア

pagetop