言葉にしなきゃ伝わらない。


「程々にしとけよー夏乃。大丈夫だからさ、美月」


清水 和馬(シミズ カズマ)


ブラウンがかかった髪に王子様みたいな笑顔。

いつも姿勢が良くて身のこなしも軽やか、おまけに背が高く鼻筋も通り吸い込まれそうな目



初めて、この人を見た時・・・現代版王子様だと本気で思ったくらい



“爽やか王子”と学校で称されている和馬は夏乃とは幼なじみの関係



腐れ縁だとか和馬は言ってるけど・・・




ぽんっと頭に手が置かれたと思ったら、今度は髪をぐしゃぐしゃと撫で始める。


「か・・和馬!?」


「いひひっみーづき、元気だせよな?」


そう言って笑ってくれた。




ぐしゃぐしゃにされた髪を手ぐしでとかしていると


「ちょっと和馬・・あたしの大事な美月に・・・なんてことすんのよーーー!!!」


顔を真っ赤にして怒る夏乃



それに対して和馬はというと


「べーつに、お前だけの美月じゃないだろ?」


べーっと舌を出してニヤニヤと笑う。
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