言葉にしなきゃ伝わらない。


ちょ・・・ちょっと2人共―――――!!???


犬の散歩をしているおばさんが明らかに冷たい視線を向けていた。


あ・・・あの~

私は・・・違いますから・・ね?



美少女とイケメンに挟まれている平凡以下の私。


初めは・・・少し居心地が悪くて、話しかけられても無視するくらいだった。



...でも、本当に少しずつ少しずつ・・・お弁当を一緒に食べたり、移動教室したり...そんな些細なことで私達に絆が生まれていった。



あの時、夏乃が助けてくれなかったら


――今は無い。


和馬とも・・・会えてなかったかもしれない。





いつもの通学路


でも、今日は..ちょっと違うみたい。


朝から涙が出ちゃったけど、その分、今からは笑顔でいる。



運命は変えられない...



そんなの私が良く分かっている。




運命に逆らおうと必死だった私は・・・少し成長したみたい。




――・・・“あなた”が見てくれているから、今日も頑張れる。



....こんな大切なことを教えてくれて



・・・・ありがとう。
< 106 / 144 >

この作品をシェア

pagetop