言葉にしなきゃ伝わらない。
ひ・・むく?
そんな名前、男か女かも分かんないよ!!
頭にハテナマークを浮かべながらも、カーテン作業を続けていると...
「ちょ・・と、邪魔よ!!カーテン!!」
なんとカーテンの被害が夏乃までに...
恐るべし・・・カーテンの威力....って、それどころじゃない!!!
「な・夏乃ーー!!助けて」
急いで夏乃に助けを求める。
「ごめんごめん、気付かなくってさ...寝ちゃってた。」
あははっと笑う。
確かに・・・眠たさそうだったし...
「あっ!!!良いもんみーっけ、これカーテン止めるヤツ!!」
「あっ!!!」
夏乃が差し出したのは、少し細長い布で世間一般的に言えば「カーテン止め」っていう代物。
「・・・・よし、これで大丈夫~。・・って、あれぇ!?転校生なんて来てたの??」
私よりも早く前を向いた夏乃が、ビックリしたように席を立った。
そっか...夏乃、寝てたもんね..。
私は夏乃が、まとめてくれたカーテン束を置くと視線を教卓へと向けた。