言葉にしなきゃ伝わらない。


ひ・・むく?


そんな名前、男か女かも分かんないよ!!

頭にハテナマークを浮かべながらも、カーテン作業を続けていると...



「ちょ・・と、邪魔よ!!カーテン!!」


なんとカーテンの被害が夏乃までに...


恐るべし・・・カーテンの威力....って、それどころじゃない!!!



「な・夏乃ーー!!助けて」


急いで夏乃に助けを求める。


「ごめんごめん、気付かなくってさ...寝ちゃってた。」

あははっと笑う。


確かに・・・眠たさそうだったし...


「あっ!!!良いもんみーっけ、これカーテン止めるヤツ!!」


「あっ!!!」



夏乃が差し出したのは、少し細長い布で世間一般的に言えば「カーテン止め」っていう代物。



「・・・・よし、これで大丈夫~。・・って、あれぇ!?転校生なんて来てたの??」


私よりも早く前を向いた夏乃が、ビックリしたように席を立った。


そっか...夏乃、寝てたもんね..。



私は夏乃が、まとめてくれたカーテン束を置くと視線を教卓へと向けた。
< 122 / 144 >

この作品をシェア

pagetop