あなたの視線

それは突然に‥

家に帰る途中、
コンビニに立ち寄った。


入ると、何人かの客と
2人の店員がいた。


私は雑誌とお茶を買う
ためひとまず、雑誌
コーナーへ曲がろうと
した。


「トンッ」


軽く誰かにぶつかって
しまった。


「あっすみません!」


「いえ、僕の方こそ。
大丈夫ですか?」


「はい。すいません
でした!」


「それぢゃ」


男性は店を出た。



「かっこいい〜!」



由香里がいたら
間違いなくそう叫んだ
だろう。


軽く180はありそうな
長身に、栗色のサラサラ
な髪。ハーフのような
顔立ち。


あれはモテるだろうなぁ


そう思いながら
私はレジで精算を
すまし、外へ出た。


するとさっきの男性が
タバコを吸いながら
こちらを見た。


「さっきはごめんね」


こっちが恥ずかしく
なりそうなほど
キレイな笑顔。


「いえ!
私のほうこそ‥」


顔を真っすぐ見ることが
できず、私は下を
向いてしまった。


「女の子一人じゃ
危ないから送りたい
んだけど。
迷惑かな?」


「へッ?
あッ‥え〜と近いから
大丈夫です‥」


ビックリした。
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