大好きな君

私は、ほんとにたっくんが返事をくれなさそうだと思ってた。



テストが終わり、1週間がたったり
あれから、たっくんからメールがくることも、手紙をもらうこともなかった。

そんなとき、島田からいきなりメールがきた。


『この前は、ごめん』

は?なんのこと?
わたしは意味がわからなかった。

『なんのこと?』
『俺、嘘ついた』
『なにをだし』
『あの、メールのこと』
『ああー。あれなんだったの?』
『えと...1、上野がアド変える2、葵に嘘のメールを送る3、アドをもとにもどす。たっくんの返事は、NOだけど...』
『なんだぁ、やっぱそーゆー事だったんだ...』
『うん、ごめん』
『ははっ。いいよ別に。あ、私まだたっくんにちゃんとフラれてないからさ、返事聞いてもいいと思う?』
『いいと思うよ』
『そか、ありがと。私頑張ってたっくんの事諦めるから!』
『ん、頑張れ』


島田からほんとの事を聞けて、なんだかスッキリした。

ちゃんとたっくんに、返事を聞こう。
それで、諦めるんだ。


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