砂時計
「海、大丈夫か?




 昨日、倒れて……」


「もう大丈夫。



気にしないで」


笑顔でそう呟くと





安心したように




レオ君も笑顔になる。


「……ごめんな。



海の病気の事




考えてなくて。




キツいんだろ?」







「……あと2年半」






「えっ?」


その一言を聞いて首をかしげる。





「あと2年半なのっ……」






涙目で言う。




伝わってほしい。



そんな願いで。






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