砂時計
ポツンッと床に涙が落ちる。


「リオ。 その話はするな! 海は……これでも我慢してるんだ」


レオ君は知っててくれた。


我慢してる事。


いっつもバカみたいに1人で泣いてた事。


「レオ君……いいの」


「ごっごめん。レオの言うとおりだよね。じゃあ……私、帰るね。」


リオちゃんが顔を隠しながら病室から出て行く。





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