激甘カレは超セレブ
プロローグ ①


ピピピピ……






んあ、だる。


重い瞼をなんとか片方持ち上げて、枕元に右手をのばす。



…………。









ピピピピ……





手の中で薄っぺらなソレは再び鳴り始めた。



「うっさいなぁ、もうちょい待って。」



握ったままの小さな物体に独り言を言いつつ、アラームを止める。



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