俺の1年~春夏秋冬~
コンビニで買い物をし
隆弘たちのもとへと
戻る。
「私にも持たせて!」
きっと中田さんに
とってはおままごと程度だと思う。
でも俺にとって
でっかい出来事。
それを知らずにくれる真心に
余計に惚れた。
「ありがとな!」
「ううん!持たせてばっかじゃ悪いしね!」
「優しいな!」
「ううん!―……。」
俺はその時
一瞬自分の目を疑った。
「な…中田さん?」
「あれ!何これ!…ごめんね!アハ…もうやだなー」
中田さんの目から
涙が流れた。
俺は…なんとなく
気付いた。
「何があった?俺でよければ聞く…」
―…
「私ね……別れたの…」
中田さんは一瞬泣き止んだけどまた泣いた。
「その前に…相手は…」
「長岡君なんだ………」
「な…長岡って……和…?」
「…うん」
俺にとって衝撃的だった。