嗤う布団


シーツに描いたものが、簡素な図形から変化してしまっているのを、目の端に捉える。


布団はやはり結界だったらしい。


円にしてはならなかったのだ。


そして、強く意識をしてもならなかったのだ。


恐怖という強い思考で、脳内を満たしては、ならなかったのだ。


結界と頑なに信じたものが反転し、己の恐怖が、喚び寄せてしまうから。



しでかしてしまったらしい過ちに、後悔の念が湧き上がった刹那。


布団の中心から何かが、私の背を押し上げ、ぐふりと嗤った。













< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ

総文字数/141,582

恋愛(キケン・ダーク)299ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ウゼェ」 確かにヤツはそう言った ハズなのに…… ヤツの腕が私を捕らえる。 「ちょっ……何すんの!!」 抵抗も反論も許されない。 「黙れ」 その低音ヴォイスが 私の心と体に絡み付く。 ☆★☆★☆★☆ 生徒会長の秘密 ヤツの本性 知ってしまったらもう 抜け出せない。 ☆★☆★☆★☆ ※ジレジレ注意※ 展開も更新もジレジレ
引き金引いてサヨウナラ

総文字数/73,070

青春・友情221ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──────── 退屈なこの町 日常 世界 撃鉄をおこし 今 引き金を引け ──────── start 2009.6.15 end 2009.7.18 加筆修正開始 2012.12.27 ※この物語は フィクションです。 現実には 一切関係ありません
ラビリンスの回廊

総文字数/127,356

ファンタジー263ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
────────── †ラビリンス[迷宮]† ────────── 世が世なら、 時が時なら、 違う出逢いがあった、 だろうか…… ────────── 2009.8.17~亀更新中 ☆異世界トリップ 王道冒険ファンタジー☆

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop