三度目のキスをしたらサヨナラ
コンコンと二度、部屋のドアをノックする音がした。

「どうぞ」

ドアを開けて部屋に入ってきたのは、私のルームメイト。

私は、中学時代からの親友である多華子と部屋を借りて暮らしていた。

気心の知れた友達とのルームシェアはとてもうまくいっていた。

……そう、1ヶ月前までは。


「起きてたの?」

「うん、さっき起きたばかりだけどね」

普段は化粧っ気のない多華子が、うっすらとメイクをしている。

……ということは。

「多華子は今からデート?」

「……うん」

多華子は少し照れくさそうに答えた。

「近くでランチしようと思ってるんだけど、たまには一緒に行かない?」

……多華子は最近、私のことを気にかけて、頻繁に声をかけてくれる。


多華子と蒼太は従兄妹同士だ。
私と蒼太を引き合わせてくれたのも多華子だった。

本当は別れた男のことなんて考えたくもないのに、多華子といると、どうしても蒼太の影がチラついた。

それが辛くて、
多華子もそんな私の気持ちを察して、

最近の私たちはギクシャクしていた。

距離が近すぎてうまくいかないってこともあるんだ……。

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