牙龍 私を助けた不良 上




捕まれた手首は、少し熱い。木藤は、私を奥まで連れ込むとソファーに座らせて、自分も座る。


そして。



「コスプレ・・・?」


「着たくて着てるわけじゃない。・・・そう見えるのは、お前も一緒だ」


「志貴が出ない変わりだ」



鬱陶しいと言わんばかりに緩かったネクタイを、更に緩くして外した。・・・無駄に色気があるな。


容姿が整っているだけに、動きの一つ一つが洗礼されているように見える。


・・・ちょっとムカつくかも。


かっこいいとは思う。目とか、見つめられたら吸い込まれそうになるし。・・・はぁ。





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