牙龍 私を助けた不良 上
それにしても、木藤はどうして私をここに連れてきたんだろうか。別に、空き教室でもよくないか?
分からないから、中を見回す。静かに、朝の清々しい日差しがソファーを包んでいる。
ここは落ち着く。
「・・・やるのか?」
唐突に質問されて、驚きながらも木藤を見る。主語がないから分かりにくいけど、多分メイドのことを言ってるんだと思う。
「一応、な。朱里──あ、委員長がやれって聞かないから」
見た目、お淑(シト)やかで清楚な大和撫子に見えるけど、仲良く(?)なってみれば性格はかなり違っていたから驚きだ。