牙龍 私を助けた不良 上
凜華ちゃんが来てから、牙龍は変わったんや。前より、笑いが増えたんやないやろうか。
女嫌いな勇人もあの子なら平気やし、麻美さんも気に入っとるし、志貴も柔らかくなったし、陸斗や海斗も前より大人になった。
龍騎は、自然に笑うようになった。
あんまり笑わへんかったから、俺としては、嬉しいことや。
壁に背を預けて項垂れたままの龍騎は、見たことないくらいにたより無い。
「・・・龍騎らしくないやん」
「・・・・・」
ボソッと呟くと、龍騎はちらりと俺を見る。うーん、気迫がないとなんや違和感あるな。