牙龍 私を助けた不良 上



* * * * *


同日、同時刻。


一人の少女が、担当の看護師と話をしていた。彼女の身体は、病的に細い。


細くて起伏な身体を、美という容姿として見る女性からして、羨ましい細さより細い。


彼女がどのくらい、この機関に世話になっているかが一目瞭然である。


だからこそ、羨ましいとは言えない。むしろ、大丈夫なのかと心配になるだろう。



「どうして駄目なの?」


「桃華ちゃんの彼氏さんが、今は会わせないでほしいって」


「・・・・・」



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