牙龍 私を助けた不良 上
コイツを、最近何処かで見た覚えがある。最近という程、最近ではないが・・・いつだったか。
女を見ながら考えるが、浮かんで来ない。そんな俺とは裏腹に、女は気付いたらしい。
「もしかして、帝牙の文化祭で会った銀龍さん?」
「──ヘッドフォン拾ってた・・・?」
「やっぱり!!奇遇ですね──って、あ」
『にゃー』
「ルナッ、何処行ってたの!!」
女は文化祭の時、お化け屋敷で凜華のヘッドフォンを拾っていた女二人組の片割れだった。
そしてどうやら、白猫はルナと言うらしく、女はコイツを知っているらしい。