牙龍 私を助けた不良 上



月日が流れていく度に、あなたと過ごした証の緋色はゆっくりと、あなたと過ごす前のものに戻っていった。


月日が流れていく度に、あなたと見た景色を映してきた空色の瞳は、いつしかフィルターごしに世界を見るようになっていった。

















『俺は木藤龍騎だ。よろしくな、凜華』















彼に出会うまで、は。



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