牙龍 私を助けた不良 上



考え事に浸っていた私はケータイを弄っていた。明日のために、あるものを頼んでおいた。


木藤と暁は会話中。


・・・暇すぎる。立ってるのはダルいんだけど、二人の会話は終わりそうにない。


室内を見回す。黒い革張りのソファが4つ。ふかふかで寝心地良さそう。


また木藤と暁に視線を戻す。なんか暴走とかルートとか言ってるから、今日暴走するっぽい。


まぁいいや。そう思いながら、小さく溜め息を吐いていると。



「凜華ちゃん」



会話が終わったらしく、声を掛けてきた。木藤が部屋から出て行くのを視界の端で確認した。




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