アイシテルの合言葉



「痛い。」



私は叩かれた脳天の痛みを和らげるため両手でグッと押さえた。



棗くんは優雅に扇子で涼み挑発してくる。



・・・腹立つ、あの涼しい顔!



私は棗くんを思いっきり睨んだ。



それに気づいた棗くんは首をかしげニヤリと笑ってみせる。



「あのな、チビが睨んだって怖くないから。」



「チビッ!?最低!!!この、まな板っつくしっ女男っ!!!!」



一番気にしている事を言われた私はやけになって怒鳴ってしまった。



棗くんが眉間にしわを寄せる。



「女男ってのは・・・誰の事だ?」



棗くんは笑顔を見せながら青い炎が放たれる拳を私に向けた。



「あ・・いえ・・・嘘です・・・」



私はフルフルと首を左右に激しく振った。



< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ナミダヅキ

総文字数/3,060

ホラー・オカルト15ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたは 思い残した事はありませんか? 切なくも愛しい 感情を抱いた事はありますか? 人でないものを 愛した事はありますか?
マリアの瞳

総文字数/487

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
過ぎ行く季節を 一人で過ごしてきた僕に 君が恋を教えてくれた もしもこの目が 見える時を迎えたら どうか君を見せてくれ マリア  

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop