堕天使の詩 (未完)
始まり
俺はただの一般人だった。
普通の学生で、いや優等生な方だった。
成績は下から数えた方か早い位に馬鹿の部類に入っていたと思う。
でも、目立たない普通の馬鹿だった。


俺は鷺谷隼世(サキヤハヤセ)

昼間は普通に学生服を着て真っ黒な髪は少しだけ伸びたから軽く後ろに流す。メガネまでかけて、一見真面目な学生だった。

俺は三人兄弟の末っ子だった。

歳が少しだけ離れていた俺を兄貴達は色んな意味で可愛がった?
いや、弄り倒した。

ちょっとつつけば直ぐ剥きになる俺を兄貴達は面白がっていた。

家で兄貴達は俺によく技をかけたり、竹刀を振り回したりと兄弟の軽い遊びによくシゴかれた。

だから、チビの頃は兄貴達について回った喧嘩が多くて、泥塗れで帰って母親によく叱られた。
「危ないからダメ」
母親の口癖だった。


でも、兄貴達は各々で違う所で優秀だった。

ソコは俺だけ違う所。





歩ける処では俺達三人兄弟が[朱鷺三強]なんて裏で呼ばれていた事もあったらしい。

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